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経営倫理士を目指す > 第19期「経営倫理士」取得講座 > 2015年5月21日実施講義

<第2回講義:浜陽一郎講師>
 経営倫理と法務

第2回は、5月21日、浜辺陽一郎講師(青山学院大学法務研究科(法科大学院)教授、弁護士法人早稲田大学リーガル・クリニック弁護士)が、「経営倫理と法務」というテーマで講義を行った。

浜辺講師は冒頭で、なぜ企業倫理が必要なのか?について説明。法律とは常に不完全なもの。規制緩和が進みグレーゾーンが拡大して、ただ法律だけを守っていればいい時代は終わった。企業はいま、自律的な価値判断が求められている。また、企業倫理に反する行為が、法的な責任問題に発展するケースもあり得る。法律問題と倫理問題の境界線は、実は曖昧なもの。従って、法的リスクを軽減する意味でも、企業にとって企業倫理の観点は不可欠である。さらに、世界全体の流れとして、持続可能性の問題から見ても、CSRはただの道徳的な行為ではなく、経営の本質であると指摘した。

会社法が2015年5月に改正して、内部統制構築が法的に義務化。内部統制は、取締役会設置会社では取締役会の専決事項、また、その決議が事業報告の記載事項となった。つまり、内部統制がそれだけ重要問題であることが、法的に裏付けられたということだ。

続いて、公益通報者保護法、改正独禁法についても解説。公益通報者保護法とは、一見すると、内部通報者を保護する法律に思えるが、本当のねらいは、企業に自浄作用を促すことにある。

最後に浜辺講師は、コンプライアンス経営に終わりはない。コンプライアンスとは、経営と同時に存在するもので、会社が続く限りずっと存続させなくてはならない。従って、常に改善を心掛け、経営環境の変化に対応する柔軟性を持つことが大切だとアドバイスを送った。



【動画】第2回講義の様子

<略歴>浜辺陽一郎 講師(弁護士)
 1961年生まれ、1985年慶応大学法学部卒、1987年弁護士登録(第二東京弁護士会)、弁護士法人早稲田大学リーガルクリニックにて、国際取引契約、訴訟問題を含む企業法務に関する法的サービスを提供している。1991年ニューヨーク州弁護士資格取得/2004年4月早稲田大学(法科大学院)教授を経て2009年4月青山学院大学法科大学院教授/コンプライアンス、会社法、監査役、内部通報制度など関連著書論文多数。

主な外部活動
2012年5月−現在 法科大学院協会修了生職域委員会主任
2011年1月、2013年1月 ワシントン大学ロースクール(セントルイス)非常勤講師
2010年10月−現在 衆議院職員倫理審査会委員
2010年4月−現在 ビジネス・ブレークスルー大学経営学部教授(非常勤)
2009年11月−現在 アジア国際法学会会員
2009年4月−現在 内部統制研究学会会員
2008年4月−現在 臨床法学教育学会会員
2007年9月−2008年 内閣府/安心・安全で持続可能な未来のための社会的責任に関する研究会委員
2007年3月−2008年2月 大阪よみうりテレビ「情報ライブ・ミヤネ屋」ゲスト・コメンテーター
2007年3月 ビジネス・ブレークスルー大学院大学サイバー・ロースクール講師
2007年2月−2011年3月 佐賀県コンプライアンス委員会委員
2005年9月−現在 国際商取引学会会員(2013年11月より理事)
2005年2月−現在 日本経営倫理学会会員(2009年6月より理事、2013年7月より常任理事)
2004年6月−2008年6月 株式会社テレウェイヴ監査役(社外監査役)
2003年10月−2004年1月 スカイパーフェクTV・757chビジネス・ブレークスルー、ビジネス基礎講座コンプライアンス(全4回シリーズ)講師(その後、2007年4月改定で全2回)
2003年4月−2003年7月 立教大学21世紀社会デザイン研究科非常勤講師
2001年9月−2004年9月 有線放送「ビジネス法律相談」担当、レギュラー・パーソナリティー(USENブロードネットワークス、I-26)
1997年−現在 法とコンピュータ学会会員

2015年05月23日配信