本文へスキップ

企業・組織の経営倫理を推進する人材を育成・支援するNPO法人

経営倫理士を目指す > 第19期「経営倫理士」取得講座 > 2015年7月7日実施講義

<第4回講義:池田耕講師>
 経営倫理とマネジメント

第4回は7月7日、池田耕一講師(立命館大学大学院経営管理研究科客員教授、日本経営倫理士協会理事)が、「経営倫理とマネジメント」というテーマで講義を行った。

池田講師は、企業不祥事が多発する原因として、①グローバル化による「社会の価値観の変化」②内部経営環境の変化③急速かつ著しい変化の時代―を挙げた。グローバル化により欧米の価値観が世界の基準となり、社会から企業へ寄せる期待・要求も変化。フリー(自由競争)、フェア(公正)、オープン(透明性)を重んじる世の中へと変貌した。そのグローバル社会において、自社の企業活動を「なにが正しく、なにが正しくないか」「なにが重要であり、なにが重要でないか」に正しく優先順位をつける「ものさし」を持つことが大切。それこそが、まさに経営倫理の本質であると説いた。

加えて、急速かつ著しい変化の時代だからこそ、コンプライアンス、内部統制、リスクマネジメントが名実ともに経営課題となったと強調した。

経営倫理のマネジメントについては、COSOが発表した内部統制のシステム「COSOキューブ」を用いて、内部統制の枠組み(統制環境、リスク評価、統制活動、情報と伝達、モニタリング活動など)について解説。リスクマネジメントの要点は、①主なリスクを把握し対応すること②臨機応変に対応できる判断・行動の基準「リスク基準」を持つこと③リスクの感性を持つこと―が重要であると語った。

最後に、経営倫理の取り組みのポイントとして、不祥事は無くならないが、減らすことはできる。職場の風通しのよい風土づくり、仕事の問題可能性をつかみ改善するなど、変化する社会の価値観に応じて、経営の在り方を変えることが大切とアドバイスした。



【動画】第4回講義の様子

<略歴>池田耕講師
・立命館大学大学院 経営管理研究科 客員教授
・日本経営倫理士協会 理事
・社会と企業研究所 所長
一般社団法人 経営倫理実践研究センター 上席研究員

 1971年に京都大学法学部を卒業し、松下電器産業(現パナソニック)に入社。人事業務を担当後、初代企業倫理室長ならびに初代リスクマネジメント室長として、経営倫理・コンプライアンス・CSR・リスクマネジメント・内部統制に一貫して取り組む。
 2007年に同社を退職し、立教大学大学院ビジネスデザイン研究科教授(2007年〜2012年)ならびに立命館大学大学院経営管理研究科客員教授(2010年〜2014年)を経て、現職へ。
 NPO法人 日本経営倫理士協会理事、国土交通省(関東地方整備局)コンプライアンス・アドバイザリー委員会委員長なども務めている。

2015年07月09日配信