経営倫理士を目指す > 第19期「経営倫理士」取得講座 > 2015年5月12日実施講義
第19期「経営倫理士」取得講座が2015年5月12日、SIビル(渋谷区青山)でスタートした。第1回目は前半・後半の二部構成で、前半の部では、高橋浩夫講師(白鴎大学大学院経営学研究科教授、日本経営倫理学会会長)が「今、なぜ経営倫理なのか―グローバルな視点から」というテーマで講義を行った。
高橋講師は、まずは講座初日ということで「経営倫理の基礎理論」について説明。経営倫理が問われる代表行為は、収賄賂、談合入札、粉飾決算、食品偽装など。これらは法律で禁止されている行為。それにもかかわらず、なぜ企業は不祥事を起こしてしまうのか?法律と倫理の特性や関係性を挙げ、企業倫理問題ついての考えを述べた。
経営倫理・コンプライアンスを考えるうえでは、三つの視点(コーポレートガバナンス型、コンプライアンス型、ヴァリュー・シェアリング型)が存在する。我々が目指すべき経営体制としては、日本とアメリカの価値観の違いを考慮したうえで、その企業独自の企業文化(社風)を醸造していくことが大切であると語った。
また、企業で経営倫理を実践するポイントは、制度化にあたり@体系的で明確に記述された倫理的行動規範の制定A規範の浸透ならびに遵守を保証する教育訓練の徹底―などが挙げられる。また、それらに加え、経営トップが行動で示すことも重要であると高橋講師は指摘。コンプライアンス体制の仕組みを作っても、時間が経つと忘れて「見えなく」なってしまう。社内で「見える」のは上司の行動のみ。社内トップ自らが、鏡となる行動規範の遵守を行うべきであると説いた。

2015年05月14日配信