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ルオー財団特別企画展として「アイ・ラヴ・サーカス」展が12月16日までパナソニック汐留ミュージアムで開かれている。
ジョルジュ・ルオー(1871―1958)は、2000点以上に及ぶ膨大な作品を残したが、その約3分の1が、サーカスをテーマとしている。
今回は、ルオーの初期から晩年までの重要な絵画や版画が一堂に集結し、特にルオー最大級の油彩画が3点揃って本邦初公開。展示作品数は、90点。彼が実際に見たサーカスのポスター、プログラム、新聞の切り抜き等の資料も日本で初公開。
彼が、生涯を通じて描き続けた道化師、軽業師、曲馬師、踊り子たちは、一方でずっと追求し続けた宗教的主題の作品よりも強いメッセージを見る者に発信している。初期の悲劇的道化師から晩年の貴族的道化師までを辿ることができる。
ルオーの特徴は、何と言っても力強く印象深い色彩とそのフォルムだが、それは、1885年にステンドグラス職人の徒弟となり、ステンドグラス特有の色彩の虜となったことによるといわれている。これによって色彩画家ルオーが誕生したとみられている。
1890年、国立美術学校に入学し、後に教授のギュスターヴ・モローから指導を受けている。モロー教室では、他にマティス、マルケなどが学んでいた。
トゥールーズ=ロートレック、スーラ、ピカソなど、近代の画家たちが、この主題を取り上げているが、ルオーは、1900年から1902年にかけて、場末にかかるサーカスの哀切を描き、アカデミックな世界、美術界での権力と名声からの別離を表明している。「私たちはみな、程度の差こそあれ道化師なのです」と語っている。サーカスの人々は人間社会を象徴する存在で、人間の背負う苦悩と絶望、救いや愛を描き、探求し続けた。そうして、ルオーは、誰よりも優れた「道化師の画家」と呼ばれたのだ。
ジャン=ピエール・メルヴィル監督によるショート・フィルム(ピエロの活人画写真)上映もある。
会期:2012年12月16日(日)まで(水曜休館)
入館料:一般800円(シニア割、学割有り)
2012年12月02日配信