トップページ > 経営倫理情報 > ニュースダイナミクス > 2015年6月26日配信記事
弁護士で、元日本経営倫理学会監事でもある林陽子さんが国連女性差別撤廃委員会(CEDAW)の委員長に、日本人として初めて選ばれた。
林さんはACBEE活動の柱である大型シンポジウム(第4回・ダイバーシティ、日本に定着したか―女性活用を中心に現状と方向を探る)の基調講演者としても参加している。
CEDAW委員は女性差別撤廃条約締結国の選挙で選ばれる。委員は23人。職場や学校、家庭などで女性への暴力や差別問題などについて、締結国からの情報・報告を受け調査。最終的には会議で調整し、全会一致の勧告をまとめる。調査対象になったり勧告を受ける地域や国は、重大事態になるので高い関心を集めている。
林さんは2008年にCEDAWの委員になったが、このときBERCニュースがインタビュー(この人に聞く)している=右記事参照。この中で、日本経営倫理学会に入会したきっかけとして「97年当時、資生堂で法務部顧問をしていた折、学会を知り経営倫理について勉強したいと考え入会しました。そのあと同学会理事に任命され、さらに監事を担当」と話している。同氏は早稲田大学院客員教授、共同通信社「報道と読者」委員会委員などを務めている。インタビューの中で同氏は83年に弁護士登録して数年後、市民グル―プ「女性の家HELP」の活動に携わったと話している。この市民グループの活動は、東南アジアからの女性を中心に売春を強要される被害女性のためのシェルター運営である。このとき女性に対する暴力と差別の現場に飛び込み、女性差別撤廃の運動に参加したことが、林さんの活動の原点になっているようだ。
女性差別問題は、先進国、途上国を問わず、現在も世界中で起きている。国連の中でも強い関心を集めている機関だけに、今後のCEDAW委員長としての林さんの活躍に期待したい。
2015年06月26日配信