トップページ > 経営倫理フォーラム > アーツ・ワールド > 2017年08月19日配信記事
東京国立博物館をはじめとする美術館・企業・団体・個人ら約25組が合計73点の絵画を貸し出し、美人画を中心とするチャリティー展「佳人礼讃(かじんらいさん)―うるわしの姿を描く―」が開催中だ。虎ノ門のホテルオークラ東京の地下2階「アスコットホール」が会場。上村松園、鏑木清方、伊東深水からシャガール、ジョン・エヴァレット・ミレイや状態の良い洛中洛外図屏風などの多岐にわたる秀作が集っている。
清方の屏風《七夕》(大倉集古館)は、右左隻ともにそろって展示され、涼を呼ぶ見どころとなっている。伊東深水は、郵便切手のデザインにもなった《楽屋》(明治座)や、まだ画風の定まる以前の若い時代のなまめかしい作品《香衣》(公益財団法人 古川知足会 古川美術館)なども目を楽しませてくれる。東京国立博物館からは3点。会場では、「命の洗濯だなあ」と嘆息をもらす鑑賞者も見られた。
同チャリティー・イベントは、企業文化交流委員会主催(委員長:銭谷眞美 東京国立博物館館長)。今年で23回目。前回までに公開した絵画は1,765点、 延べ約55万人が来場、寄付総額は約1億7千5百万円に達した。同チャリティーの純益は、すべて日本赤十字社などを通じて社会貢献のために寄付される。
創業者大倉喜七郎(1882-1963)は、横山大観などを全面的に支援し、1930年にイタリア・ローマで「日本美術展覧会」を開催するなどして、「ホテルは人々が集い、文化・芸術が交流する場である」という理念を抱いていた。本展覧会は、そのDNAが継承されホテルオークラ東京のメセナ活動として位置づけられている。発足は、1994年のホテルオークラアムステルダムへの視察がきっかけ。当時からアムステルダムでは、銀行や企業の公共施設に芸術作品が配され、市民が広く親しんでいた。そのことから、バブル期を中心に日本で収集された絵画が数多く、公開されることなく眠っていることに着目したという。
「同メセナ活動は、その成果を明確な形で表しにくい点から、継続して行っていくことへの強い意志、社内での活動への理解を深めることが基本的な心構えでありながらも、その浸透や理解に苦労することもある」と営業企画部広報課の担当者は話した。
○会 期:8月24日まで開催中
期間中無休
○開 館:10:00〜17:30
*最終入場17:00まで
○入館料:1,300円(学生割引あり、中学生以下無料)
○アクセス:東京メトロ日比谷線 神谷町駅徒歩 10分以内
問い合わせ:03-3505-6110(営業企画部)
2017年08月19日 配信