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トップページ > 経営倫理士とは > 経営倫理士講座アーカイブ > 22期:2018年6月6日実施講義

<第4回講義:「経営倫理と監査」(辻さちえ 講師)>
 現場で感じられるコンプライアンスの視点

第4回は3回と同日6月6日、辻さちえ講師(株式会社エスプラス代表取締役/公認会計士・公認不正検査士)による「経営倫理と監査」。

■監査とは何か

まず、監査の定義とその必要性を、明確に説明。ポイントは、第三者の視点としての客観性と、行われている業務が適正に有効に実施されたかの検証。その上で、経営倫理を監査することの難しさにふれ、難しいからやらないのではなく、「見ようとしないと見えない」、その「見ようとする」姿勢の大切さを強調した。

「ルール重視のプロセスができているかが重要」と辻さちえ講師

■経営倫理の監査の実践

今までは、利益VS倫理であったが、現在は経営にとって倫理は不可欠であり、逆に合理的なものとなっている。急激な環境・技術の変化、グローバル化、労働の流動化の中で、法整備が追い付かず、狭い範囲での常識は通じなくなっている。現実に即していない法律解釈ではなく、「倫理」といった自分の中の善悪の基準を持っていた方が「効率的」である。
 具体的な例として、米企業倫理推進センター:エシスフィア・インスティテュート発表の「世界で最も倫理的な企業」の中で、日本企業として唯一選出された花王の「正道を歩む」という精神を大切にしている企業風土を紹介。
 また、監査テーマとしては、倫理単独ではなく、「コンプライアンス・倫理」として対応することが多いが、そこで監査の目的とするのは、法令やルールの順守とともに、法令やルールを順守するためのプロセスができているかどうかに注目することを述べ、倫理が問題となる場面を具体的に3例あげて説明を行った。

■最後に

まとめとして、コンプライアンス・倫理教育のポイントとしての必ず伝えるべきことは、@コンプライアンス(倫理)VS利益となった場合に必ずコンプライアンスを優先、Aコンプライアンスは特定の担当者が行う活動ではなく、日々の仕事にある、Bコンプライアンス・倫理は即効薬ではなく筋トレ的な要素であることを強調。また、監査の視点で大切にすることは、現場で感じる雰囲気(現場の方の表情、会話の多さ/会話の醸し出す雰囲気、営利整頓状況)と述べられたのは、印象的であった。

【講義リポート = 勝部 誠(総合企画委員)】


2018年7月10日配信

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