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トップページ > 経営倫理士とは > 経営倫理士講座アーカイブ > 22期:2018年6月6日実施講義

<第3回講義:「企業人のコンプライアンス」(北村和敏 講師)>
 それぞれの業務に宿るコンプライアンス

第3回は6月6日、北村和敏講師(日本経営倫理士協会常務理事・総合企画委員/ドラッカー学会企画編集委員)による、「企業人のコンプライアンス」。

「強い責任感を常に働かせる取り組みを」と語る北村和敏講師

■倫理の出発点

冒頭、最近注目を浴びたロサンジェルス・エンジェルスの大谷翔平が高校時代の監督から言われ、今も大切にしている「楽しいことより、正しいことをする」という言葉の紹介から始まり、近江商人の三方良し、渋沢栄一の「論語と算盤」、二宮尊徳の報徳思想など、日本におけるコンプライエンスの源流の話へと、倫理の源をたどった。「倫理・コンプライアンスは、利益の足を引っ張るものではない。企業は、世のため、人のために、創業の理念を実現することを目的とする。利益はそのための担体である」ことを説明した。

■コンプライアンスとは

コンプライアンスという言葉は古いものではなく、1960年代のアメリカで使用され始め、「法令を遵守するという他律的な狭義のコンプライアンス」であったものが1980年代後半、日本に入って来て、時代の変遷とともに「社会的要請に積極的に応えていくという自律的な広義のコンプライアンス」に変化してきたことを解説。

■不祥事事例を見ながら、コンプライアンスを考える

次に日本で起きた様々な企業不祥事の事例を紹介。その中でも特にパロマ事件を題材にして、「コンプライアンスの本質は企業に対する社会的要請を正確に把握し、これに応じた行動をとることの重要さ」とした。

■まとめ

企業で働く者にとって、一人ひとりの強い責任感を常にプラスに働かせるための取り組み、それがコンプライアンスであり、それぞれの業務の中にコンプライアンスが宿っている。
 判断に迷った時、立ち返る原点として5つの視点(法令遵守、経営理念、社会常識、消費者、そして自分の心)があり、最後に、「コンプライアンスを軸とした経営は、そこで働く人たちのモチベーションとロイヤリティー(愛社精神)を向上させ、さらなる企業の発展・繁栄へとつながっていく」と、まとめた。

【講義リポート = 勝部 誠(総合企画委員)】


2018年7月10日配信

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