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トップページ > 経営倫理士とは > 経営倫理士講座アーカイブ > 21期:2017年9月12日実施講義

<第10回講義:「これからの企業と消費者の関係を考える」(古谷由紀講師)>
 消費者中心に持続可能な社会への活動実践

第10回は9月12日、古谷由紀子講師(サスティナビリティ消費者会議代表)による「これからの企業と消費者の関係を考える」。

■企業と消費者の現状

過去1年間に購入・利用した商品・サービスについて何らかの被害・トラブルを経験した消費者は2016年度で7.7%と過去3年間からは減少している。この事実に呼応し、「企業に対する信頼度」に関して肯定的評価は43%と2年ぶりに増加している。また、消費生活センター数も2009年の501カ所から2016年には799カ所まで増加しており、消費者の身近に設置されており状況は良化していることが示された(写真)。

■企業と消費者との関係

消費者保護基本法(1968年)により初めて消費者政策が整備され、消費者は「保護される者」という位置づけであったが、その後の規制緩和(市場活性化)の動き、さらには持続可能な社会の実現に向けて消費者も「自立する権利者」として大きく変化していることが強調された。

■求められる企業の取り組み

企業の取り組みは、消費者の苦情対応、CSそしてCSR活動、さらにはSDGsへの貢献と大きく変化している。消費者基本計画(2015年)では、消費者が主役となって選択・行動できる社会の形成を目指し、「消費者志向経営の促進」が定められている。そのポイントは健全な市場の担い手としての消費者の信頼を獲得するため、経営として方針を設定した上でPDCAを回す仕組みを構築し、持続可能な社会に向けた活動を実践することである。企業取り組みの好事例として花王、サラヤ、味の素が紹介された(写真)。
 消費者を中心に据え、取り巻く環境が大きく変化していることが良く分かる講義であった。

【9/12 第10回講義リポート=川瀬 暁(総合企画委員)】


2017年9月22日配信

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