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トップページ > 経営倫理士を目指す > 経営倫理士講座アーカイブ > 18期:2014年7月8日実施講義

<第5回講義:小向 太郎講師>
 情報コンプライアンスとセキュリティ

 第5回講座は、7月8日、小向太郎講師(情報通信総合研究所法制度研究グループ主席研究員)が「情報コンプライアンスとセキュリティ」というテーマで講義を行った。

 小向講師は、まず「情報セキュリティの新たな脅威」について解説。激化するサイバー攻撃の手口や、情報セキュリティに関する法律、SNSなどによるネットトラブルについて説明。社内の情報セキュリティは、システム部門に任せるのではなく、経営者が責任を持って取り組むことが重要であると語った。

 次に、「クラウド・コンピューティング」の定義や、問題点について説明。いま、クラウドの導入は、社会的に受容される段階に入ってきている。クラウドの性質やリスク、どのような業務に使用するのかを、よく理解した上で利用することが大切だとアドバイス。

 講義後半では、「ビッグデータと個人情報保護」について解説。ビッグデータの利活用については、弊害のない形で使用すれば、都市計画(交通の効率化、防災対策)や、医療の高度化などに、非常に有効であるという。その一方で、個人の行動・状態に関するデータである「パーソナルデータ」の利活用については、プライバシー意識の高い消費者から「気持ち悪い」という声も多いと指摘。政府でも、パーソナルデータの取り扱いについて、議論の対象となっており、今年の6月にパーソナルデータの利活用に関する制度改正大網が公表された。法改正により想定されるメリットや、懸念事項などについても解説。

 最後に、セキュリティインシデントを根絶することはできない。発生する可能性を前提として、「備える」ことが重要であると語った。



【動画】第5回講義の様子

<略歴>小向太郎 講師
・(株)情報通信総合研究所 取締役 法制度研究グループ部長 主席研究員
・早稲田大学客員准教授/早稲田大学政治経済学部卒、中央大学博士(法学)

 情報通信分野の社会科学研究を専門とする民間研究所で、1990年代はじめから情報化の発展によって生じる法制度的問題の研究を行っている。国土交通省「情報通信技術を活用した公共交通活性化に関する調査検討委員会(2013-)」、経済産業省「IT融合フォーラムパーソナルデータワーキンググループ(2012-2013)」、内閣官房「社会保障・税番号制度個人情報保護ワーキンググループ(2011-2012)」等構成員。主な著書に『情報法入門(第2版)デジタル・ネットワークの法律』(NTT出版、2011年)、『表現の自由U-状況から』(共著、尚学社、2011年)、『実践的eディスカバリ』(共編、NTT出版、2010年)、『プライバシー・個人情報保護の新課題』(共著、商事法務、2010年)等がある。

2014年07月10日配信


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