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トップページ > 経営倫理フォーラム > マイ・ノート 経営倫理 > 2018年12月07日配信記事

(16)添乗員語録

執筆: ACBEE総合企画委員 小倉 保典

 私は新卒で一般の旅行会社に入社し、縁あって現在在籍している会社の旅行事業部門に転職をし、通算25年間(1987年〜2012年)にわたり旅行業に携わってきました。
 旅行業界において当然ではありますが、旅行会社を起業することができる資格(総合旅行業務取扱管理者/国家資格)や添乗員としてお客さまの旅行に同行することができる資格(旅程管理者)を取得しました。特に添乗業務に関しては、海外・国内を問わず、250本以上の添乗を経験した中で、観光、研修、視察旅行とさまざまな形態ではありますが、何百、何千、いや何万人というお客さまと出会い、旅行という限られた時間の中ではあるものの、お世話をさせていただきました。

■想定外のハプニング多数を乗り越えて
 海外添乗中、実際に起きたハプニングです。アメリカでチャーターしていたバスが故障し配車が遅れると視察先に連絡が入って、その後の予定を急きょ変更することになったり、とある観光場所では、お客さまが行方不明になりましたが1時間後無事見つかりました。フランスに到着した初日の夜のホテルでは、真夜中にお客さまからスーツケースの暗証番号(4桁のダイヤル式)が分からないから何とかしてほしいと電話が掛かってきましたが、その後部屋にお伺いし、0000の4桁入力から始めて、約2時間掛けて無事に開きました!
 また、フランスの空港で日本への帰国便に乗り継ぐための便が遅れ、乗り継ぎ時間がギリギリになってしまったため、空港内ゲート間をお客さま、ある協会に加盟されている会社の社長クラスの方々に猛ダッシュしてもらったり、中国でお客さまが貴重品を観光中に紛失してしまい、現地警察へ同行し諸手続きのお手伝いをしたりで、その他諸々想定外のハプニングが海外・国内の添乗を問わず発生し、その都度、何とか乗り越えてきました。

■ピンチはチャンス
 旅行中に起きるさまざまなハプニングは、添乗員にとってピンチではありますが、ある意味チャンスでもあります。臨機応変な対応を求められる中で、今何を一番にするべきかを考え、即座に行動に移すことでお客さまからの信頼を得ることができ、加えて、お客さまとの距離感もより近いものになり、なおかつ、お客さま間の結束力も強くなり、最終的に旅行全体 がうまくいくことにもなります。
 これは、通常の仕事にも言えることだと考えますし、何事にも常に前向きに捉え、即行動を起こすことを心掛けながら、全力投球で頑張っている今日この頃です。



2018年12月07日配信


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