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福岡教授「動的平衡」などを解説
日本製薬工業協会が50周年記念講演会

畑中 好彦会長

日本製薬工業協会(畑中好彦会長)の創立50周年記念講演会が、2018年5月24日、経団連会館で開かれた。
 畑中会長は同講演会の開催にあたり、「本協会は1968年の設立から今年で50周年。会員各社による革新的で有用性の高い医薬品の研究開発と、安定供給を支援することで、日本、世界の人々の健康と医療の質的向上に貢献する活動を続けてきた。現代では、生命科学研究は目覚ましい発展を遂げてきた。特に近年では、再生医療や遺伝子改変が医療手段として実現しつつある一方で、生命・医療に関する倫理的議論の必要性が一層高まっている」と述べた。
 

福岡 伸一氏

■テレビなどで人気を集めている、わかりやすい講演
 当日の講師は、福岡伸一氏(生物学者、青山学院大学教授)。最近、テレビのコメンテーターとして、また、出版活動などで注目されている。記念講演のテーマは「生命を捉えなおす―動的平衡の視点から」。
 福岡氏は、1987年京都大学農学研究科修了、農学博士。米ロックフェラー大学博士研究員、京都大学助教授を経て2004年より現職。2006年、分子生物学者として斬新なBSEの分析を行い、この功績に対し、第1回科学ジャーナリスト賞を受賞。2007年、著書『生物と無生物のあいだ』でサントリー学芸賞(社会・風俗部門)を受賞している。同書は65万部を超えるベストセラーとなった
 

■生命科学、分子生物学の視点から…
 福岡氏の講演の柱は、ドイツ生まれの米国の生化学者ルドルフ・シェーンハイマー(1898〜1941)の提唱した「生命の動的状態」という概念を拡張し、生命とは「動的平衡にある流れ」とした―を基本に話を進めた。20世紀の生物学から動的平衡論へのプロセスについても、生命科学、分子生物学の視点から詳しく説明した。
 講演は画像やイラストを多用、専門家以外の人たちにもわかりやすく話していた。さらに、講演の最後では、バロック期のオランダの大画家フェルメールの作品解説にも話が及んだ。福岡氏自身が「私は『フェルメールオタク』です」と解説するほどの愛好家であることを披露。参加者を引き付けていた。
 


2018年06月20日配信

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