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医療ビッグデータの利活用推進を
<日本製薬協「政策セミナー」で活発な議論>

製薬協政策セミナー「医療の転換点と製薬産業―医療ビッグデータの利活用の推進―」(主催:日本製薬工業会)が、2018年3月12日、JR品川駅前の東京コンファレンスセンターで開かれた。  

同セミナーは30回目。今回はデジタル技術とヘルスケア分野の融合ともいえる、医療分野のビッグデータの利活用に焦点を当てた。  

基調講演した京都大学・宮崎大学 名誉教授、吉原博幸氏

セミナーの構成は、基調講演、パネリスト講演、パネルディスカッションの3部。まず基調講演では、京都大学・宮崎大学名誉教授、吉原博幸氏が「ビッグデータ化した医療情報の徹底活用」のテーマで解説。特に、今注目されている「1000年カルテ・プロジェクト」について詳しく説明した。
 医薬界でもインターネットを利用して病院、地域クリニック、薬局、患者等のデータ共有が急激に進んでいる。EHR(Electric Health Record)への認識も高まり、データセンターと電子カルテの連結の高度化への研究も進んでいる。「1000年カルテ・プロジェクト」では、データセンターをEHRセンター1ヵ所に集中させ、各地域でネット越しに機能を分割利用できるようにする。EHR運用に必要な技術要素として、@データの所在、Aデータの互換性、Bアクセス制御―を挙げている。
 吉原教授の講演は情報管理の理論にとどまらず、幅広いマネージメント、行政との連携、アカデミア協力などにも触れた。さらにデータの2次利用へ進むに際して、医療データ、個人情報取り扱いの重要性も強調した。  

この後、パネリスト講演が開かれ、▽国立がん研究センター東病院 病院長・大津敦氏、▽内閣官房 健康・医療戦略室参事官・岡本利久氏、▽日本製薬工業会会長・畑中好彦氏、▽慶応義塾大学医学部 医療政策・管理学教室教授・宮田裕章氏の4人がディスカッションへ向けて問題提起をした。

パネルディスカッションでコーディネーターを務めた宮田裕章・慶応大学医学部教授

(左から)パネルディスカッションに参加した大津敦、岡本利久、畑中好彦の各氏

引き続きパネルディスカッションに移り、宮田氏がコーディネーターとして議論を進めた。会場から参加者の質問・意見なども出され、パネラー4氏は医療ビッグデータの更なる利活用や産官学連携の在り方など、活発な意見が述べられた。

2018年03月17日配信

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