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トップページ > 経営倫理情報 > ニュースダイナミクス > 2017年12月08日配信記事

第18回製薬協フォーラム
宮家氏「地政学と日本の大戦略」を語る

2017年11月30日、東京・大手町の経団連会館で日本製薬工業協会(畑中好彦会長)の「第18回製薬協フォーラム」が開かれた。フォーラムは毎年開催されており、今年で18年目。  

■畑中会長の開会あいさつ

最近の情勢では、イギリスのEU離脱決定やアメリカのトランプ政権の誕生など、グローバルな政治・経済面中心に大きな変化がもたらされている。いま、世界は大きく動き出し、その影響が注目されます。本日は、宮家邦彦氏(キヤノングローバル戦略研究所研究主幹)をお迎えしました。製薬業界が、今後の世界情勢の変化にどう対処すべきか、ご教授いただけるものと思います。グローバルにおける製薬産業のあるべき姿や果たすべき役割を改めて考える機会になると期待しております=写真

■朝鮮半島情勢やサウジへの対処は…

宮家邦彦氏はキヤノングローバル戦略研究所に勤務。同研究所は政治・経済・環境・社会情勢に関する調査研究と政策提言を行うシンクタンク。講演日の前日、たまたま北朝鮮が新型ICBMの発射実験成功ニュースが流れただけに、地政学的に見た直近の大きなリスクについて鋭い分析をした。

宮家氏は、まず2016年から地政学的に見て世界は大きな変容を遂げたことを強調、「北朝鮮が公表したミサイルは新型と報道され、その着弾エリアの拡大で、さらにグローバルなリスクが増幅している。これに対してアメリカの先制攻撃があるか、さらに中国が北朝鮮を見捨てることがあるのかなど不安材料は深刻だ。この地政学的リスクの議論を進めていくと、IS(イスラム国)が東京オリンピック・パラリンピックを攻撃する可能性や、トランプ米大統領が辞任する可能性なども考えられる」と分析。

この後、同氏はトランプ現象を生んだアメリカの「ダークサイド」について言及、さらに欧州にも「ダークサイド」が生じつつあると指摘した。その背景にはインターナショナリズムへの幻想や、グローバル化と市場拡大による格差の深刻化などの懸念を挙げた。また、同氏は外務省出身でアラブスクールの一員であっただけに、サウジアラビア・サウド王家の王位継承問題にまで触れ、それが今後の原油価格動向にも影響すると分析していた。

当面の焦点として朝鮮半島情勢を注目、戦争が起きる可能性について問題提起した。仮に戦争が起きた場合、韓国は勝利するだろうが、経済は崩壊するだろうと予測している。講演では、スピーチデスクに留まらず、演壇場を歩き回って強く参加者に語り掛けるシーンが印象的だった=写真


2017年12月08日配信

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