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トップページ > 経営倫理情報 > ニュースダイナミクス > 2017年5月2日配信記事

経営倫理士13人が“出張講座”担当
東京交通短大で「ビジネス倫理」開講

 東京交通短期大学(東京都豊島区池袋本町、松岡弘樹学長)で、2017年春学期講座「ビジネス倫理」を、日本経営倫理士協会(ACBEE)が担当、4月から講義が始まった。  同短大とACBEEとの間で、2016年末から検討が始まり、今春の講座から実現した。通常講座で、4〜7月、土曜日1限(13:10〜14:40)を受け持つ。  

■社会人になった際の「視点」を…

 講座名は「ビジネス倫理」。講義の目的は、@ビジネス倫理の基礎的な理論・用語を学ぶA企業活動を観察し、経営倫理的な課題について考察B社会人になった際に、組織や個人の倫理的な振る舞いについて思考する際の基礎を学ぶ―など。

東京交通短期大学での「ビジネス倫理」の講義

 「ビジネス倫理」は他講義と同様に、全15回。本講では、第1回と最終回は、科目専任教員(平野琢 先生)が担当。これを除く全13回講義を経営倫理士13人が担当。出講する経営倫理士の担当テーマは「ビジネス倫理の第一歩」「ヘルプライン」「ハラスメント」「社会貢献活動」「企業不祥事の分析・課題」など、ビジネス倫理の幅広い課題の中から重要テーマに絞って解説する。

 また、大手小売企業や食品メーカーなどの経営倫理推進活動をケース・スタディーとして取り上げる講義もある。理論・実務両面について学生が理解しやすいカリキュラム編成となっている。指導法も座学、映像教材の視聴とともに、グループディスカッションなどの参加型授業も取り入れられている。

 講師の経営倫理士は、第12〜20期までの資格取得者。多くが、現在、企業などのコンプライアンス部や企業倫理推進室などに勤務しているビジネス倫理活動の担当者。経営倫理全般の教育・研修を中心に各組織のコンプライアンス推進のエキスパート。社内外の各種研修の講師役を担当しているものも多い。今回は、幅広いビジネス倫理の諸テーマの中から、各経営倫理士がそれぞれのテーマで講義する。

 高等教育の場では、いわゆる「寄付講座」が、最近増えている。主に企業人講師がビジネス関連テーマを講義するもの。単発型での講義が目立つが、今回ACBEEが東京交通短大で実施したのは、通常講座(13回分)を、ビジネス倫理というテーマでパッケージ型にしたもの。現在勤務している会社の現状や企業情報を盛り込んだ内容も特色といえる。

■北村講師が「ビジネス倫理の第一歩」を解説

「ビジネス倫理の第一歩」
を解説する北村和敏講師

 4月22日の担当は、北村和敏講師(ACBEE常務理事)。テーマは「ビジネス倫理の第一歩」。北村講師は「コンプライアンスとは何か」という問いかけから講義を始め、「ビジネス倫理」というテーマを、理解しやすいアプローチで授業を進めた。コンプライアンスを基調にしながら「近江商人と三方よし」「JR北海道のレール異常放置事故」「わが国の企業不祥事」「広義のコンプライアンスと狭義のコンプライアンス」などを解説。

 今回、受講生は約35人。就活のヤマ場を迎えた時期ということもあり、就活中の学生も受講、熱心な質問が続いた。

 講義終了後にACBEE講師らの関係者から、「ビジネス倫理をできるだけ理解しやすく解説した。4年制大学と違い、東京交通短大の学生は、目的意識が明確な印象を受けた。就職目標に関連する情報に強い関心を示している。企業人講師による講義にも、他の授業と異なった視点で興味を持ったようだ。積極的にビジネス倫理を学ぼう―という意欲を感じた」との感想が出されていた。



 東京交通短期大学は、1952年(昭和27年)4月に創立。同年は日本の短期大学制度が発足して2年目。建学の精神は「質実剛健」。教育理念は、交通産業関連分野でリーダーシップを発揮、教養ある専門性を有する人材の育成。国内で唯一、「運輸科」を持つ短期大学。


2017年5月2日配信

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