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トップページ > 経営倫理情報 > ニュースダイナミクス > 2013年9月11日配信記事

初の短期集中型の特別セミナー
  「医薬・ヘルスケア ビジネスの社会責任」テーマに
    MRの現状、課題などに強い関心

 日本経営倫理士協会(ACBEE)主催の特別集中講座「医薬・ヘルスケア ビジネスの社会責任」セミナーが9月4、5の両日、経営倫理実践研究センター・セミナー室(東京千代田区麹町)で開かれた。ACBEEが今年度からスタートさせた「ACBEE戦略セミナー2013」の一環。

■CSR関連の幅広いテーマに取組む

 ACBEEは、17年来「経営倫理士」資格取得講座を柱に据え活動に取り組んでいる。17年間の講座展開の中で、CSR、コンプライアンスなど幅広いジャンルで実績を重ねてきた。一方、ビジネス界ではCSRを中心に、知識、実践ノウハウ取得の必要性が緊急の課題として次々に浮上してきている。「ACBEE戦略セミナー2013」は、これらビジネス界の新しい重要テーマに対応するためにスタートした特別セミナー。今回は、8月22日に開かれた「ダイバーシティ経営と障がい者雇用」セミナーに続く第2弾。

■各ジャンルの専門家が講師として協力

「医薬・ヘルスケアビジネスの社会責任」セミナーで開会挨拶する千賀瑛一ACBEE専務理事
「医薬・ヘルスケア ビジネスの社会責任」セミナーで
開会挨拶する千賀瑛一ACBEE専務理事(1日目)

 第1日目(9月4日)は、ACBEE千賀専務理事が開会の挨拶。「経営倫理士資格取得講座の他に、CSR、コンプライアンス、リスク・マネジメントなど、様々な業界で重要課題が表面化している。今回のセミナーは、これら重要課題の中で、医薬品・ヘルスケア関連ビジネスに焦点を当てた特別セミナー。この緊急テーマのため、各ジャンルの専門家が講師として協力下さった。内容的にタイムリーで質の高い講座構成となり、注目されると思う」と述べた。

■第1日目は医薬品ビジネスと世論動向など

「問われる医薬品等ビジネスのSR」で講義する野一彦講師と山中裕講師アシスタント
「問われる医薬品等ビジネスのSR」で講義する
野一彦講師と山中裕講師アシスタント

 本セミナーは2日間の集中型セミナー。第1日目は、川村和美講師(経営倫理士、ACBEE主任フェロー研究員、薬学博士)の「ガイダンス」で始まり、「医薬・ヘルスケアビジネスに求められる人財とは…」について解説。つづいて「ジャーナリストの目・クスリ社会と世論動向」について楢原多計志講師(共同通信 客員編集委員、前日本医師会生命倫理委員)が講義。この中では、今、注目の高血圧治療薬ディオバン問題について、直近の田村憲久厚生労働大臣記者会見のやりとりを引用、問題点を解説、注目された。

 また、「問われる医薬品等ビジネスのSR」では、野一彦講師(関西大学大学院教授)と山中裕講師アシスタント(ACBEE総合企画委員)による受講生参加型の講義が展開され受講生からは熱心な質問が相次いだ。この後、「MRの本分―社会貢献と自己実現への道―」のテーマで小久保光昭講師(元日本製薬協 教育研修委員会委員長)の講演があった。

 講座終了後は、ACBEE主催の交流懇親会が開かれ、受講生、講師先生、ACBEE関係者らが出席。活発な情報交換や懇談が続いた。

■第2日目は専門家が踏み込んだ解説

「医薬品のネガティブな情報を医療者にどう伝えるか」を解説する尾藤誠司講師
「医薬品のネガティブな情報を医療者にどう
伝えるか」を解説する尾藤誠司講師

 第2日目、まず水野能文講師(MR認定センター事務局長)による講演「MRに求められる資質」。さらに尾藤誠司講師(東京医療センター臨床研修科医長)による解説「医薬品のネガティブな情報を医療者にどう伝えるか」では、研修担当専門家だけに踏み込んだケーススタディも導入、熱のこもった講演となった。

 この後、ソーシャルランチがあり、午後の部では、まず、川村講師による「360度視野で考える自社製品CSR」の講演。続いて宮田靖志講師(北海道大学病院卒後臨床研修センター副センター長)による「医療者と製薬企業人の望ましい関係の構築」について講演があった。宮田講師は、豊富なデータを効果的に使いながら、医療を製薬企業の様々な現状での問題点を鋭く指摘していった。

 さいごに、川村講師による総括「戦略的CSRとCSV」があり、2日間にわたった同セミナーを締めくくった。

「360度視野で考える自社製品CSR」で講義する川村和美講師
「360度視野で考える自社製品CSR」で
講義する川村和美講師
「医療者と製薬企業人の望ましい関係の構築」で解説する宮田靖志講師
「医療者と製薬企業人の望ましい関係の
構築」で解説する宮田靖志講師


■ユニークなセミナーに高まる評価

 今回の受講参加は、大塚製薬工場、アステラス製薬、パナソニックヘルスケアなど製薬会社の企業倫理、コンプライアンス部門の担当者ら。「このような特別集中セミナーは珍しい。特に今問題となっているMRの現状、今後の課題に踏み込んだテーマ設定となっており、強い関心をもって受講した。各テーマを担当された講師先生も、専門家ばかりで、適切な理論と指導で解りやすかった。座学形式が少なく、受講生参加型の講座が多かったのは良かった」と受講者の一人(O社)は話している。また、各講師から提供された資料は、レベルも高く、最新のデータが豊で「会社へ帰って、社内教育研修に効果的に使える」などの声も出ていた。

 今回の初セミナーでは、メディアの取材が目立ったのも特色。紙媒体、電子媒体6社が取材、本テーマへの関心の高さをうかがわせた。

2013年09月11日配信

※2014年04月01日追記:「CSR戦略セミナー」からの改称に伴い、記事本文も修正しました。


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