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企業・組織の経営倫理を推進する人材を育成・支援するNPO法人

トップページ > 経営倫理情報 > あの日、あの時…経営倫理士講座 > 2015年9月6日配信記事

得られた知識は貴重である

株式会社 荏原フィールドテック
内部統制推進部 企業リスク統制課
経営倫理士(第18期)中村潤さん

私は、現在、リスクの低減と排除に努めるべく契約書の作成や審査、適正請負、下請法に関する監査などを行っている。とともに、コンプライアンス教育を従業員に行い、従業員のコンプライアンスに対する意識を常に高く保たせることに注力しています。

これらの業務を行うには、常に高い倫理観が求められており、それにふさわしい知識も携えてなければなりません。しかし、自分自身の知識のレベルに満足している訳ではなく、より深く広く、業務に役立つ知識を得たいと常日頃から考えていました。そのような状況で、「経営倫理士取得講座」に自ら白羽の矢を向けて、知識を修得するべく、学ぼうと決意し挑戦することとしました。正直なところ、資格を取得すると言っても、勉強や試験に受かるのか自信は有りませんでした。ただ、数年前に「ビジネス実務法務検定」を受験し、合格したことを思い出し「やれば必ず出来る」との思いを心に抱き頑張りました。

講座の初日は、周りを見渡しても存じ上げない方ばかり。自己紹介の時は、少々緊張してしまいました。いざ講座が始まると眠くなる余裕もありません。一語一句聞き逃すまいと傾聴し、毎回の講義で持参したノートへ大切なことを目一杯書き取りました。私はその時思いました。学ぶことの大切さ、そして学ぶことの喜び、それを実感し、実践できることは本当に幸せであると。

■ 講義は他で学べない専門的内容…

講義は、何れも新しい事例と考え方に基づいた専門的な内容であり、どれ一つをとっても、そう容易に他で学べるものではありません。ACBEEの経営倫理士取得講座だからこそ学べる内容なのです。私は改めて本講座を受講し「良かった!」と思いました。

さて、肝心の講義についての話なのですが、数ある講義の中で、特に印象に残った講義について話をします。

まず、青山学院大学・浜辺先生の「経営倫理と法務」の講義。「法的リスクマネジメントの観点からも企業倫理が重要であり、経営環境の変化で企業倫理が求められている」ということを教わり、いま、正に経営倫理が社会から求められているという現状を理解しました。その他、CSRの企業の中での捉え方などの話しが印象的でした。

次に「五つの価値観」をお教え頂いた若狭弁護士(衆議院議員、若狭先生)の講義。「企業不正、不祥事とは公正、透明性、説明責任、情報公開、情報管理の五つの価値観の何れか、又は何れかに反する行為である」と講義を賜りました。この講義で「価値観」について新たな認識を持つことが出来ました。

最後に、関東学院大学・小山先生の「経営倫理とCSR」の講義。この講義では「企業不祥事」について実に深く考えさせられる内容であると同時に、企業の社会的責任についての認識を深めることができました。その他、NPO法人日本BPW連合会会長・名取先生の「ダイバーシティと女性活躍」の講義。サステナビリティ消費者会議代表やBERCフェローなどを務める古谷先生の「企業と消費者の関係」の講義など、今までの自分に不足していた知識を得ることができる実に有意義な講義でありました。

講義についてこれまで述べましたが、経営倫理士取得講座では、途中二回、最後に一回、計三回の論文の提出が有ります。これは、講義で得た知識を頭の中で整理しておけば論ずることはできますが、日頃書き慣れない論文を短時間で書く必要があるので少々苦労しました。また、最終日に実施される試験については、容易ではないと感じました。試験の内容はごく一般的な知識では回答できません。講義の内容をしっかりと理解して、整理しておかなければ、満点は難しいでしょう。私自身も、もしかしたらギリギリであったかもしれません。最終的に合格である旨の連絡を受けたときは、胸をなでおろしました。

■ リスクを捉える気づきが生まれる…

さて、経営倫理士取得講座は、単に講義を受講するばかりではありません。多種多様な業界から参加している方たちと意見を交換し親交を深めることができるのです。これは、大きなメリットです。

日常の業務では、同じ社内の人間や取引先など、一定の人脈での繋がりは有りますが、他の業界の方々と人脈を築く機会はさほどありません。「人脈を作る」と言う意味でも有意義であると思いました。また、大学生の皆さんが参加して志を同じにしている事には非常に感心させられました。付け加えると、自分が卒業した大学の後輩が受講していたことに更に驚かされました。

■ 従業員教育での「企業不祥事」に関心が…

さて、無事に修了証を頂き合格しましたが、経営倫理士としての自覚をもって知識を如何に活用するかが重要です。私は、経営倫理士の視点で物事を考え業務に携わることとした結果、リスクを捉え、解決、処理する姿勢に自分ながら変化が生じたことに気づきました。

それは、経営倫理士としての使命とその責任を自覚したからだと考えています。

リスクのその先にあるものは何か。それを経営倫理士の視点で見極めて物事の良し悪しを判断する。

そして従業員へ伝え納得させる。

当たり前のことですが、このプロセスを確実に行えば、個人の倫理観を養うことができ、会社の健全な運営に繋がると考えています。

余談ですが、今年度に入り従業員へコンプライアンス教育として、「企業不祥事」についての教育を実施しました。

教育内容は、企業不祥事の実例を交え、企業不祥事が企業にもたらす影響について考察させる内容としました。教育の終わりに全員にレポートを書かせましたが、想像以上に皆が関心を持っていることが分かりました。その中で、企業不祥事は起こしてはならない。起こした場合は多大な影響が及ぶと言うことを理解して頂いたことは大きな収穫でした。

最後に、経営倫理士取得講座を受講して、得られた知識は社会に大いに役立つ貴重なものだと考えます。

私は、得られた知識を携えて、経営倫理士の行動規範を忠実に遵守し、経営倫理士として社会に貢献したいと考えております。

2015年09月06日配信


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