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トップページ > 経営倫理情報 > あの日、あの時…経営倫理士講座 > 2014年4月2日配信記事

経営倫理とスポーツの精神

東京ガス株式会社
コンプライアンス部  コンプライアンス推進室
経営倫理士(第16期)仲沢伸一さん

 弊社では、コンプライアンス部に配属になるとありがたいことに資格取得の意思があれば本講座受講のチャンスが与えられます。そして一昨年、配属になって2年目の私にその順番が回ってきました。すでに資格をもった先輩方が身近にいて、講座の様子が聞けて心強い反面、もし不合格になってしまったらどうしようといった変なプレッシャーと不安を感じたことを記憶しています。しかし、終わってみればアッという間に過ぎた日々は、集中して受けた本講座の密度の濃さをあらためて実感するものでした。

 講義は経営倫理、コンプライアンス、CSR、そして危機管理などの理論や実践について多種多彩な講師のもと計18回におよびましたが大変興味深いものであり「倫理ってなんだろう?」「ハラスメントの問題って?」「社会的責任とは?」等々、経営倫理の重要性や本質をさまざまな視点から学ぶことができました。そして、今までの人生や会社生活をふり返るきっかけにもなりました。また、当時私はコンプライアンス部に異動して1年が経過していましたのでコンプライアンス勉強会の講師として各職場へ出向く機会が増えてきた時期でもありました。この経営倫理士講座の内容は、もちろん新たな気づきの連続ではありましたがひとつひとつの講義を受講していくにつれ、勉強会講師としての自信にもつながっていきました。

 そしてもうひとつ、一緒に学んだ仲間たちとのネットワークも貴重な財産となりました。第16期のこの講座は、各業界から30名の方々が受講し、多くの皆さまと知り合うことができました。私はたまたま16期の幹事を任されたこともあり、特に懇親会の開催時は、皆さまのご協力のもと楽しく有意義な時間を過ごせたことを大変うれしく思っています。現在でもさまざまな機会を通じて連絡し合える関係が続いており、業務で困った時など「同期の仲間に聞いてみよう!」といった発想が生まれてくることは、素晴らしいことだと思います。

 個人的なお話で恐縮ですが、私は小さいころから野球を続けてまいりました。弊社にも硬式野球部があり、現在もチームに関わる仕事も担っておりますので野球界におけるコンプライアンスの必要性も年々高まってきていることを実感しています。

 そもそもスポーツには規則やルールがあるわけですから考えてみるとスポーツとルールは「切り離せないもの」であります。たとえば野球には野球規則というものがあり、投手の投球動作や打者・走者に関連することはもちろん、道具やグランドに関することなどまで定められています。野球に限らずスポーツにはルールがありますので、我々はそのルールから逸脱することなく、大舞台で最高のパフォーマンスを発揮できるよう日々練習に取り組んでいます。おそらくファンの皆さんは、嘘偽りなくひたむきにプレーする姿を期待して球場まで足を運んでくださるわけなので、「どんなことしたって勝てばいい」という乱暴な精神でプレーすることなど望んではいないと思います。

 時代の変化とともに野球界も技術レベルの向上だけでなく、スピードアップやマナーアップを推進し、ファンに愛され魅力ある野球を実践しています。ただ野球をやればいいという時代から野球ファンやこれから野球を始める子供たちが安心して楽しめ、そして愛されるように変わってきました。

 このように時代の変化を少しでも早く察知して社会(ファン)の期待に応えていくことの大切さは、経営倫理の精神と全く変わらないような気がします。私たち経営倫理士は、いつの時代も社会の変化に対応できる人材として社会や地域そして企業のために貢献していきたいと考えています。

2014年04月02日配信


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