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企業・組織の経営倫理を推進する人材を育成・支援するNPO法人

トップページ > 経営倫理情報 > あの日、あの時…経営倫理士講座 > 2013年6月16日配信記事

起業して13年目、出来ることから前進
  経営倫理の学習に終わりない… 更に広く学ぶ

株式会社エムオーティクリエイション
特定非営利活動法人戦略的CSR研究会
経営倫理士(第14期)川内由加さん

 「あの日、あの時・・・」というテーマを頂き、起こした行動。それは、経営倫理士講座の当時の資料ファイルを取り出し、頁をめくること。各講義の場面と内容が、懐かしくよみがえってきます。同時に、経営倫理士の資格取得より3年目を迎え、改めて継続学習の大切さと、知識・情報を常に最新のものへと進化させておく必要性を痛感しています。当レポートを書かせて頂くにあたり、冒頭にて、このような貴重な機会を下さいましたことに、心より感謝し、厚く御礼を申し上げます。

 最初に、私の自己紹介をさせて頂きます。仕事面では、アパレル企業に20年あまり勤務し、その後、起業し13期目を迎えています。現在は、CS(Customer Satisfaction)とES(Employee Satisfaction)に焦点をあて、特に顧客接点が輝く経営・組織マネジメント・人財開発などの側面から各企業様と個人をサポートさせて頂いています。弊社の社名である「エムオーティ(MOT)」は、『Moments Of Truth(真実の瞬間)』(※参照)に源を発します。企業には必ず顧客接点があり、そこで、日々、多くの顧客が企業の従業員や商品・環境と接しています。この接点は、時間にするとほんの僅かなものですが、その一瞬の顧客の印象が、企業の業績や将来を左右しています。顧客が企業と接する全ての瞬間を顧客にとって価値の高いものにするために、そして、企業と企業・企業と個人(顧客・従業員)・個人と個人が互いに尊重し合いながら共生することにより、私たち一人ひとりの人生と社会が心豊かなものになることを願い、その思いを社名に込めました。プライベートでは、世界遺産巡りと海外トレッキングに惹かれています。今年は、はじめてヒマラヤ(ネパール)に出かけ、大きく人生観が変わりました。その他の活動としては、NPOとして、戦略的なCSRの研究を、仲間と共に進めています。加えて、老年学において、女性定年退職者の退職後の就業についての研究を行っています。このように、出来ることから一歩ずつではありますが、これからの人生、一度きりの貴重な時間を素敵な出会いと経験で充たすことができればと願いながら、歩んでいる毎日です。

 次に、経営倫理士講座と私とのつながりについて、考えてみました。2009年に、母校の大学院でCSR(Corporate Social Responsibility)の講義を受ける機会がありました。現在、活動しているNPOは、当時の仲間たちと設立したものです。CSRの講義だけでは、勉強不足の私には不十分だと思い、更に広く学ぶことができる場が欲しいと探していた時に出会ったのが経営倫理士講座です。講座を受講していらっしゃる方は、各企業様で経営倫理の現場に携わっていらっしゃる方が殆どで、講師の皆様からはもちろんのこと、同期の皆様からも多くの学びと刺激を頂きました。そして、今、振り返り思うこと、それは、経営倫理について、じっくり考える時間を持つことができたことが、私にとって、何よりもの財産になったと感じています。改めて、当時の資料ファイルの頁をめくり、目が止まったのは、受講中に作成した2つの論文です。テーマは、1回目が「企業不祥事が続発する原因と有効な対策」、2回目が「企業の持続的発展に経営倫理が不可欠な理由」です。私自身が書いた論文に目を通しながら、当講座を受講させて頂く機会がなければこのようなテーマについて考え、文書化することはなかったに違いないと、感じました。この経験自体が、私にとっては貴重な経験となりました。1回目の論文において「有効な対策」として、次の3点を記しています。@企業の存在意義の明確化と、その持続的実現のための経営推進。A常に変化する社会規範を理解した上での経営と職場風土創り。B社会を構成する一員としての個人の使命の明確化と生き方。@とAは、弊社自体の今後あり方と共に、弊社のお客様である企業様のサポートをさせて頂く上での基盤として、改めて、しっかり見つめ直したいと感じています。そして、Bは、私自身が人生の後半期をどのように生き抜くかということも含め、自分自身と正面から向き合うことを思い起こさせてくれています。このように、講座修了より3年が経とうとしている今でも、当講座での学びや気づきは、私の人生によい影響をもたらしてくれています。

 最後に、これからについての私の思いで、締め括りとさせて頂きます。今後も、私たちを取り巻く社会環境は、どんどん変化していくことが予測されます。従って、経営倫理の学習には終わりはなく、更に関心を深め、継続学習を進めていきたいと感じています。その過程で、経営倫理士協会の皆様・講師の皆様はじめ各期の皆様と、是非、近況の交換などさせて頂けますことを楽しみにしています。そして、私自身の在り方としては、まずは、身近な人々に対し、一人ひとりを尊重し行動できる自分であることができるよう、更なる成長をしたいと願っています。

※「Moments Of Truth(真実の瞬間)」:この言葉は、リチャード・ノーマン氏が唱え、スカンジナビア航空の経営再建にあたったヤン・カールソン氏により有名になった言葉です。スカンジナビア航空の調査によると1986年に、1,000万人の旅客がそれぞれほぼ5人の自社の従業員に接し、その1回の接点の時間は平均15秒でした。このたった15秒で顧客が何を感じるかで会社全体の印象や業績・将来が全て決まってしまう。この15秒を『Moments Of Truth(真実の瞬間)』と呼んでいます。

2013年06月16日配信


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