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トップページ > 経営倫理フォーラム > アーツ・ワールド > 2018年09月07日配信記事

    横浜美術館で「モネ それからの100年」
    敬愛すべき25点と現代作家結ぶ66点

みなとみらい地区の横浜美術館で、多様な《睡蓮(すいれん)》をはじめ、さまざまな作品を展示紹介する「モネ それからの100年」が開かれている。フランス印象派の巨匠クロード・モネ(1840〜1926)は、「世界で最も愛されている画家」との異名も持つ。日本初公開を含むモネ作品25点に加え、東京国立近代美術館、東京富士美術館のコレクションからの写真や、現代の20人を超える作家によるオマージュ絵画・版画・写真・映像66点を合わせて展示し、モネの影響を考察、鑑賞できる内容となっている。
 第1章のモネ作品は、日本初公開で個人所蔵の《ヴィレの風景》まで展示され、その筆触と色彩感覚の美しさを堪能できる。ウィレム・デ・クーニング、ルイ・カーヌらへと引き継がれ、吸収されて至った作品が紹介されている。
 第2章では、アルフレッド・スティーグリッツとエドワード・スタイケンの珠玉の写真作品が見られる。非常に趣深く、じっくりと味わいたい。抽象画では、マーク・ロスコ、松本陽子作品などもあり、鑑賞しがいのある章となっている。
 第3章を見てみよう。以前、都内の美術館でモネが晩年に眼病を患い、2度の手術を経てもなお苦しみ、激しい闘志を持って絵画に取り組んでいた時期の展覧会があった。そうした晩年の作品は、抽象画の祖となったと評価されているが、その画面に近い晩年の作品《バラの小道の家》(日本初公開)も出品されており、見る者に与える美的感覚の激情と、すさまじい苦しみと闘って昇華されたモネの美の境地を、感じることもできる。
 第4章は、新進気鋭の作家たちの作品も並び、特に小野耕石氏は、シルクスクリーンで何度も摺(す)り重ねる無数のドットの集積による、独特な描法で生み出した視覚効果の効いた興味深い作品《波絵》を出品している。
 福田美蘭氏も、今展のための新作を発表しているが、そのシリーズの1作目の、夜のレストランのテーブル席が光り輝き、池に浮かぶ睡蓮の葉のようなイリュージョンを狙った作品《睡蓮の池》が目を引く。インスタグラムなどの現代写真の時代の作品として、それらとの対比を想像しながら鑑賞したい。絵画の特性を十分に生かした作品となっている。
 続くコレクション展も充実した見応えのある内容となっており、ゆとりを持って2つの展覧会を見に行くとよいだろう。

(陶)

○会 期:9月24日(月・休)まで開催
 ○休館日:木曜日
 ○開館時間:10:00〜18:00
      ※9月14日(金)、15日(土)、21日(金)、22日(土)は20:30まで 
      (入館は閉館の30分前まで)
 ○観覧料:1600円(シルバー割引あり、学生割引あり)
      ※毎週土曜日は高校生以下無料(要生徒手帳、学生証)
 ○アクセス:みなとみらい線(東急東横線直通)
      「みなとみらい駅」3番出口から徒歩3分
 ○問い合わせ:045-221-0300(代)

2018年09月07日 配信

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