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  「プーシキン美術館展――旅するフランス風景画」開幕
 東京都美術館でモネ、セザンヌら著名作家の傑作65点

「プーシキン美術館展――旅するフランス風景画」が4月14日から東京都美術館(上野)で開催されている。フランス近代絵画の流れを紹介しながら、モネやルソー、ゴーガンら著名画家の風景画を中心に展示。今回は初来日となるクロード・モネの作品《草上の昼食》も注目される。美術館の企画意図として、ひとつのテーマを設定し、そのテーマに沿って展示作品を集める手法がとられるようになったが、今展の企画テーマは「風景画の旅へ……」がキーワードとなっている。

アンリ・ルソー 《馬を襲うジャガー》油彩、カンヴァス 1910年 ⓒThe Pushkin State Museum of Fine Arts, Moscow

17世紀ごろまで西欧絵画の中心は、歴史画、肖像画、風俗画と続いてきたが、多くは当時の王朝芸術、サロンを中心とした活動だった。19世紀の産業革命により西欧の政治、経済、社会が一変、美術制作の面でも大きな流れが出てきた。
パリ郊外の自然豊かなバルビゾン村に集まってきた画家グループがバルビゾン派と呼ばれるようになり、今回は、同派の紹介はじめ、“廃墟の画家”と呼ばれたユベール・ロベールの《水に囲まれた神殿》や著名なクロード・ロラン《エウロペの掠奪》も含まれ、フランス風景画の傑作65点が鑑賞できる。

注目されるのは、26歳の時のモネの代表作《草上の昼食》。戸外の光の中で、昼食を楽しむ人々が描かれ、自然と人間とが見事に調和した作品。マネの(今回は不出品)、ヌードで物議を醸した同名の作品から着想を得たもの。今回は、モネの《白い睡蓮》と比較して鑑賞するのも楽しい。

テーマ「旅」に合わせて「身近な自然への視線」や「南仏の輝く大地へ」など、ジャンルに分けた展示の工夫もなされている。 一方、アンリ・ルソーの《馬を襲うジャガー》では、作家の豊かな想像力がジャングルでのユニークな一場面を描き出している。その他、ピエール=オーギュスト・ルノワール《庭にて、ムーラン・ド・ラ・ギャレットの木陰》など。また、レアリスムの巨匠ギュスターヴ・クールベの《山の小屋》は1874年頃の作品とみられているが、その叙情的風景描写は絵画の主役として風景画も成立しつつあった時代を反映したとする評もある。

さらに、見逃せないのは、ポール・ゴーガンの《マタモエ、孔雀のいる風景》。ゴーガンが、“最後に残された楽園”として憧れた太平洋・タヒチを題材に描いた。南国の鮮やかな色彩感覚が見事に生かされた作品として評価されている。

(陶)

○会 期:7月8日まで開催
 ○休室日:月曜日
 ○開室時間:9:30〜17:30
      *金曜日は午後8時まで。入室は閉室の30分前まで
 ○入館料:1600円(学生割引あり、シルバー割引あり、中学生以下無料)
 ○アクセス:JR上野駅下車(公園口)徒歩7分
 問い合わせ:03-5777-8600(ハローダイヤル)

2018年05月08日 配信

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