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トップページ > 経営倫理フォーラム > アーツ・ワールド > 2017年12月21日配信記事

   「ゴッホ展 巡りゆく日本の夢」が開催中
      浮世絵に魅せられた巨匠

日本では、後期印象派の画家の一人として巨匠ファン・ゴッホ(1853〜1890)に魅せられた人は大変多く、その人気は根強い。今回は、浮世絵に影響を受けたゴッホの油彩画、デッサンを中心に展示している。「花魁おいらん(溪斎英泉による)」の模写などは特に印象的で、模写の域を超越して完全にゴッホの理想郷に取り込まれて新しい息吹を与えられ、非常に情熱的な作品として完全に独立したものとなっている。今展の特色は、ファン・ゴッホと日本との関係を探り、新たな魅力にアプローチしている点。

オランダに生まれたフィンセント・ファン・ゴッホは、1886年にパリに移り、印象派などの活躍を目の当たりにしながら、制作活動に打ち込むようになる。パリ時代からアルル時代にかけて、ゴッホに大きな影響を与えたのが、日本の浮世絵だったことは有名。ゴッホは浮世絵や彼の理想郷・日本に関する文献を収集、浮世絵の持つ色彩や構図から強い刺激を受け、模写した油彩画を描いている。

今回の展示では、日本初公開作品を含む、これらの油彩画やデッサン約40点と日本との関係を示す関連資料が展示されている。有名な《寝室》も見ることができる。

特に、〈第1部・ファン・ゴッホのジャポニスム〉のコーナーでは、ゴッホの作品と同時代の画家の作品や浮世絵などが紹介され、日本からの影響の浸透ぶりがよく理解できる構成。

さらに、〈第2部・日本人のファン・ゴッホ巡礼〉では、医師であったガシェ家に保存されていた芳名録に焦点をあてた特別企画。ガシェはゴッホの晩年の友人。ガシェ宅に残された芳名録により、240名を超すゴッホ巡礼の足跡などをたどることができ、興味深い。

今回は、ファン・ゴッホ美術館との国際共同プロジェクト。日本展終了後、ファン・ゴッホ美術館でも開催される予定となっている。

(陶)

○会 期:2018年1月8日(月・祝)まで開催中
      休室日:12月25日(月)
      年末年始休館:12月31日(日)1月1日(月・祝)
 ○開 室:9:30〜17:30
      ※入室は閉室の30分前まで。会期中の金曜日は20:00まで
 ○観覧料:一般1,600円 他。学生割引、シルバー割引あり、12月20日(水)
      はシルバーデーにより65歳以上は無料。証明できるものを持参の
      こと
 ○アクセス:JR「上野駅」公園口より徒歩7分
 問い合わせ:03-5777-8600(ハローダイヤル)


フィンセント・ファン・ゴッホ
《画家としての自画像》1887/88年、
油彩・カンヴァス、ファン・ゴッホ
美術館(フィンセント・ファン・ゴ
ッホ財団)蔵ⓒVan Gogh Museum,
Amsterdam(Vincent van Gogh
Foundation)


2017年12月21日 配信

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