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バロック新時代を開いた巨匠とその継承者たち
  国立西洋美術館で「カラヴァッジョ」展、開催中

東京・上野の国立西洋美術館で「カラヴァッジョ」展が開催中。今展では、モチーフの半分を強烈な明暗で区分けして描く「明暗法(テネブリズム)」といわれる絵画表現によるカラヴァッジョの代表作が集まった。さらに、ジョルジュ・ド・ラトゥールら、いわゆるカラヴァジェスキ(カラヴァッジョ芸術を継承した画家ら)による作品も合わせ、50数点の絵画を鑑賞できる。

ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョ(1571-1610)は、《女占い師》、《トカゲに噛まれる少年》などの代表作があるが、奇想的でドラマチックな描写で有名。カラヴァッジョの画筆は、ミケランジェロの「泣いた顔は、笑った顔よりも描くのがはるかに難しい」という言葉に影響されたという。

カラヴァッジョの作品中、特に果物の描写が見られることも楽しみ。イタリア絵画史上初の独立した静物画とされる代表作《果物籠》は、今回は不出品だが、《果物籠を持つ少年》の果物の瑞々しさ、さらに《バッカス》の画面からは熟した果物の見事な描写も楽しめる。

静物画ばかりではなく、光と闇の効果的な使い方で臨場感たっぷりに仕上げられた、劇的な作品も堪能できる。頭髪が蛇の怪物を盾に描いた《メドゥーサ》では、蛇の動きに立体感があり、効果的。カラヴァッジョのリアリズムを象徴する作品といわれる。カラヴァッジョは、あまりに革新的な画風のため、注文主の教会などから出来上がった作品の受け取りを拒否されたこともあったという。

また、水面に映った自分に恋してしまう美少年を描いた《ナルキッソス》、キリストの復活を描いた《エマオの晩餐》や、2014年に真筆と鑑定され世界初公開となった《法悦のマグダラのマリア》も見所。カラヴァジェスキの画家らによる作品では、ジャコモ・マッサの作品とみられる《キリストの嘲弄》と《聖ヒエロニムス》などが出品されている。

(陶)

会期:6月12日まで。休館日:月曜日(5月2日は開館)

観覧料:一般1,600円(学生割引有り)

「カラヴァッジョ展」の展示風景=国立西洋美術館

2016年04月12日 配信

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