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マネを中心とする名作並ぶ
  国立新美術館で「オルセー美術館展」

 「オルセー美術館展」が、東京・六本木の国立新美術館で開かれている。日本では、「印象派の殿堂」として名高いオルセー美術館。本展は、特に「印象派の誕生―描くことの自由―」をテーマにしているが、同時代(19世紀後半)のレアリスムやアカデミズムなどの巨匠らの名作も紹介されている。

 「今回は、本館所蔵の84点(うち11点がマネの作品)の傑作が思い切って貸し出され、それらの中には、同時代の画家たちの最良の作品までが含まれる。これほどの多数の名品をまとめて貸し出すことは、めったにありません」と、オルセー美術館・オランジュリー美術館理事長のギィ・コジュヴァル氏は、語っている。

 第1章:マネ、新しい絵画、第2章:レアリスムの諸相、第3章:歴史画、第4章:裸体、第5章:印象派の風景、第6章:静物、第7章:肖像、第8章:近代生活、第9章:円熟期のマネ――で構成されている。名作ぞろいで、十分に見応えある展覧会。

 第一室に展示されたエドゥアール・マネの「笛を吹く少年」は、発表当時、その平面的表現ゆえに、画中の少年の背後空間の描写が欠落しているとの批判も出ていた。それは、まさにマネの新しい表現が意図したことであり、当時、大いに論議を醸したという。しかし、そこから、自由な絵画の息吹が沸き起こり、印象派以降に引き継がれるなどして、新たな絵画の目覚めとなった。今回の展示には含まれていないが、裸婦を描いた「草上の昼食」「オランピア」で通俗的、スキャンダラス等の批判を浴び、傷心旅行先のスペインでベラスケスの作品からインスピレーションを得て、生まれたのが、この「笛を吹く少年」だとされる。

 ジャン=フランソワ・ミレーの「晩鐘」、クロード・モネの雪景色を描いた「かささぎ」や日本初公開の記念碑的大作「草上の昼食」をはじめとして、クールベ、コロー、トロワイヨンらの他、ギュスターヴ・カイユボット「床に鉋をかける人々」、アレクサンドル・カバネル「ヴィーナスの誕生」なども見どころとなっている。

会期:10月20日まで。
休館日:火曜日、9月23日、10月14日は開館、9月24日は休館。
観覧料:一般1,600円(学生割引有り)

(陶)

エドゥアール・マネ「笛を吹く少年」1866年展示風景=オルセー美術館展会場で

2014年08月25日 配信


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