本文へスキップ

企業・組織の経営倫理を推進する人材を育成・支援するNPO法人

トップページ > 経営倫理フォーラム > アーツ・ワールド > 2013年11月9日配信記事

「横山大観展―良き師、良き友」が横浜美術館で開催中

 横浜美術館で、横山大観展が開催され、良き師・岡倉天心と、また大観と交流のあった良き友―小川芋銭(おがわうせん=1868〜1938)、冨田溪仙(とみたけいせん=1879〜1936)、今村紫紅(いまむらしこう=1880〜1916)、小杉未醒(放菴)(こすぎみせい(ほうあん)=1881〜1964)の四者の作品も同時に紹介されている。

 横浜育ちの天心は、英語に堪能で、東洋思想に精通していた。文部省でE・フェノロサの通訳として日本のこれからの美術のあり方を問いかけ、東京美術学校設立など、日本美術の振興に尽力した。その中で、欧米と対等に歩むべき近代日本の国家的アイデンティティを生み出そうとした。この天心の理想主義を拠りどころとして、日本の美術界を日本美術院再興などで尽力してきた横山大観。その画風は、大胆であり、また穏やかで柔らかい筆墨が特色。

 大観は、今回取り上げられた芋銭ら4人の友から、デフォルメや「片ぼかし」など様々な描写の影響を受けたとされる。「自ら学んだ人こそ素晴らしい」と身分や学歴で人を差別せず、はっきりとした信念を持つ人を愛したという。小品ながら、今回展示作品の「蓬莱山」は、芋銭の作風を伝える貴重な作品のひとつだと言えよう。

 一方の同館コレクション展では、「ともだちアーティスト」という世界と時代を横断した切り口で開催されており、上村松園と鏑木清方のほほえましい交流などについても知ることができる。

 会期:2013年11月24日まで(休館日:木曜日)
 観覧料:一般1,400円(学割有り)

(陶)

横山大観「秋色」1917年の展示風景
横山大観「秋色」1917年の展示風景

2013年11月09日 配信


前の記事へ 記事一覧へ戻る 次の記事へ